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「sheepとの出会いをきっかけに、ものの素材を知ってほしい。
何も知らない状況を、少しでも変えられたらと思っています。」

山川 立真(DESIGN & PRODUCTS SHEEP/デザイナー)

 「今話している言葉は、その人にとって最も新しい言葉」と、山川さんは言う。
「人はそれぞれ、経験してきたことは違うから」。
培われた言葉は自身を映す鏡のようでもあり、その背景まで感じることさえできる。
だからだろうか。
彼が発するその言葉には、揺らぎがない。

 ロゴや広告デザインからディレクション、
活版印刷のペーパーアイテム、ブライダルアイテムなどを手掛ける、
デザインアトリエ『DESIGN & PRODUCTS SHEEP』。
デザイナーの山川立真さんが天然素材のみを使用した
ソイキャンドル『sheep』の制作を始めたのは、今から5年ほど前のこと。
当時、生活にキャンドルを取り入れる人が少しずつ増えつつあったが、
「食事中に安心して使用できるキャンドルがなかった」ことがきっかけだったという。
「これはキャンドルに限らず言えることですが、
使う人は、その製品のことをきちんと知って使っているのか。
作る人は、消費者にその製品のことをしっかり伝えているのか。
当たり前のように広がり、日常に取り入れられていくことにすごく違和感がありました」。
例えば、政治や教育のように、
本当は身近な事柄にもかかわらず、私たちはどこか遠くに感じている。
それは、日々の暮らしに欠かせない「食」についても同じだ。
「知ってもらうこと、から始めよう」。
『sheep』は、こうした想いを持って産声を上げた。

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 一般的に用いられる石油由来の原料を一切使用せず、
天然大豆から精製したソイワックスのみを使用。
植物由来のエッセンシャルオイルを使い、芯ひとつに至るまで天然素材にこだわる。
制作もひとつひとつ手づくり。丁寧に、型に注いでいく。
今も様々なイベントに参加し、時間の許す限り自ら店頭に立つ。
「キャンドルを通じて、これまでたくさんの人と出会うことができました。
sheepのキャンドルを通じてその想いに共感してもらえることは、
とても気持ちがいいことです」。
最近ではワークショップを行う機会も増えたが、
「興味を持ってもらうきっかけは、実は何でもいいんです」と笑う。
「自らの手で作ってもらう。ひと手間かけて使ってもらう。
何気ない会話の端々や、手で触れ、感じることで、
sheepの想いを感じてもらえたらうれしい」と話す。
誤解を恐れず言えば、と前置きした上で、山川さんは言う。
「この世の中に“モノ”を生み出すということは、
同時に“ゴミ”を生み出すリスクでもあると思っています。
だからこそ同時に、そのひとつひとつに責任を負う義務が生まれる。
僕が一番伝えたいことは、sheepとの出会いをきっかけに
自分が使っているものや、食べているものの素材を知ってもらうこと。
何も知らずいつの間にか健康を害してしまっているという状況を、
ほんの少しでも変えられたらいいなと思っています」。

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 「デザインには、キャンドル以上に多くの人を助けられる力がある」と、山川さんは言う。
「本当に必要なことは、その『価値』を見極めることだと思うんです。
多くのことを知って、ひとつのことを見極める。
デザインを通じてその手助けをしていきたいと思っています」。
“選択する”意識を持てば、そこには時に、“選ばない”も存在する。
これもまた、ひとつの『デザイン』の形なのだ。
「人は無条件で皆、デザイナーだと思っています。
使う言葉、出会う人、訪れる場所など、どれも『自分をデザインする』こと。
僕はその『自分をデザインする』ことのプロでありたいと思ってます」。

 『暮らしの中に温度を感じるものづくり』は、山川さんが掲げ続けるテーマだ。
グラフィックデザイナーとして、キャンドルデザイナーとして社会に触れるプロセスの内側で、
山川さんが発信し続けることは、
「本質を知ること」「正しいものを選ぶこと」と、とてもシンプルだ。
だからこそ、そこには取り繕いようはなく、その姿勢が揺らぐことはない。
「自分しか助けられない人を助けることが仕事だと思っています」。
それは決して独りよがりな言葉ではなく、
関わる全てと徹底的に向き合い、共に歩もうとする覚悟の表れだ。
そこには、まぎれもない“温度”がある。

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